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先日の日曜日が母の日だった事をすっかり忘れ居ていた為、今日、母に電話をした。 母は買い物に行く途中で福岡の小戸公園から夕日を浴びているという時であった。 同時に僕は窓の外を見てみると東京の空は既に濃紺から闇が覗き始めたなという感じであった。 最近、祖父の調子が悪く色々と面倒を見なくてはいけないという母は祖父の住む佐賀の実家と福岡の家を行ったり来たり。祖父はもう駄目か、という所を何度か様々な医療のお陰で持ち直したり、再び具合を崩したりという調子を繰り返したりたりであるという事だった。祖父は自分では思い残す事はもう無いから早く死にたいとも語っているらしかった。僕はとても複雑な思いであった。きっと母もそれと同じでその思いはきっと僕のそれよりももっと強く、そして現実的であろうなと母を思った。 僕の父は明日を生きたくて、目を瞑った。だが明日は来ず、生きる事は出来なかった。 僕の祖父は明日はもう無くていいものだといって、目を瞑った。だが目が覚めると生きていた。 丁度半年前に祖父に在ったとき、祖父はきちんと自分の足で立って僕が帰って行くのを見守ってくれた。 出来る事なら、まだ祖父にはそこにたって居て欲しいと僕は強く思った。 それが今出来る、僕の願いだった。
by rkyy
| 2010-05-12 21:25
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